ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リドゲイト」の意味・わかりやすい解説
リドゲイト
Lydgate, John
[没]1450頃
イギリスの詩人。長短さまざまの,聖者伝,宗教詩,ロンドン風物詩など多彩な作品を残した多作家。ベネディクト派修道院で教育を受け,宮廷詩人となった。 1390年以後にチョーサーと知合い,彼の弟子を自称。 1412年,ときの王太子 (のちのヘンリー5世) の命によって書きはじめた『トロイの書』 The Troy Book (1421完成) ,新カンタベリー物語としてチョーサーへの敬意の印とした『テーベ物語』 The Siege of Thebes (20~22) ,「おごれる者は久しからず」を主題とした物語詩『王侯の没落』 The Fall of Princes (31~38) などが有名。
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