リュウキュウアオキ(読み)りゅうきゅうあおき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リュウキュウアオキ」の意味・わかりやすい解説

リュウキュウアオキ
りゅうきゅうあおき / 琉球青木
[学] Psychotria asiatica L.
Psychotria rubra (Lour.) Poiret

アカネ科(APG分類:アカネ科)の常緑低木。ボチョウジともいう。高さ1.5~3メートル、乾くと赤みを帯びる。5~7月、枝先に多数の小花を開く。花冠白色で、径6ミリメートル。果実は赤く熟す。屋久(やく)島から沖縄、および中国南部、東南アジアなどに広く分布する。中国では根を解毒解熱薬とする。リュウキュウアオキ属は熱帯亜熱帯に約1800種あり、地域的にリウマチ赤痢などの薬とする。

[福岡誠行 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のリュウキュウアオキの言及

【ボチョウジ】より

…果実は球形,乾くと縦に10本近くの溝ができる。中国南部から東南アジアに広く分布し,日本では屋久島,種子島,琉球に知られ,リュウキュウアオキとも呼ばれる。 ボチョウジ属は低木あるいは小高木,ときに草本性植物で,世界の熱帯に約700種あり,分類のむずかしい群である。…

※「リュウキュウアオキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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