リョーテ(その他表記)Lyautey, Louis-Hubert-Gonzalve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リョーテ」の意味・わかりやすい解説

リョーテ
Lyautey, Louis-Hubert-Gonzalve

[生]1854.11.17. ナンシー
[没]1934.7.21. ムールトエモゼル
フランスの軍人,植民地行政官。リヨテとも表記される。陸軍士官学校を卒業。 1894年ベトナムにおもむき,J.ガリエニ将軍の参謀としてファン・ディンフン (潘廷逢) らユエ王朝に忠勤を誓う義党軍を弾圧,インドシナのフランス植民地化を完成させた。 96年ガリエニに従ってマダガスカル島に渡り,反フランス,反キリスト教の反乱武力鎮圧,一方ではフランス本国への同化政策を遂行し,植民地行政の模範とされた。 1912年以後モロッコ総督時代には,イスラム教スルタンとの共同主権政策を確立する一方,アトラス山麓などで執拗に続いた民族反乱を残酷に弾圧した。 16~17年陸相。 21年元帥。

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