20世紀西洋人名事典 「ルイジノーノ」の解説
ルイジ ノーノ
Luigi Nono
1924.1.29 - 1990.5.8
イタリアの作曲家。
ベネチア生まれ。
パドバ大学で法律を学び、そのかたわら、1941年からベネチアの音楽院で作曲を学ぶ。ダルムシュタットの国際現代音楽夏期講習での指揮、教授活動をシェルヘンに認められる。’50年の夏期講習では室内オーケストラのための「シェーンベルクの作品41のセリーによる変奏曲」が初演された。前衛音楽の三羽烏とうたわれた。’70年代半ばから作風が変化し、晩年には電子音楽、コンピュータ音楽に関心を寄せた。作品には他にナチスに殺された各国市民の手紙をテクストにした「イル・カント・ソスペーソ」(’55〜56年)、カンタータ「広島の橋の上で」(’62年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報