日本大百科全書(ニッポニカ) 「シェルヘン」の意味・わかりやすい解説 シェルヘンしぇるへんHermann Scherchen(1891―1966) ドイツの指揮者。ベルリン生まれ。音楽を独習、ベルリン・フィルハーモニーのビオラ奏者を短期間務めたのち、1914年リガ交響楽団指揮者となる。シェーンベルクと親しく、現代音楽を積極的に紹介するため、新音楽協会、雑誌『メロス』、シェルヘン弦楽四重奏団を創立、活発な活動で注目された。33年スイスに移住、チューリヒを本拠に現代音楽推進の運動を生涯続けた。バロックから現代音楽まで広いレパートリーをもち、劇的効果を重んずる解釈で一家をなした。著書『指揮法』は名著の誉れが高い。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例