化学辞典 第2版 の解説
ルイス-ラングミュアの原子価理論
ルイスラングミュアノゲンシカリロン
Lewis-Langmuir theory of valence
化学結合を説明するために,1910年代に提出された理論.希ガスの最外殻電子数が(ns)2 (np)6であることから,G.N. Lewis(ルイス)は安定な化合物では原子をとりまく最外殻には8個の電子が配置されるとするオクテット説を提出したが,I. Langmuir(ラングミュア)はこの考えをさらに発展させ,たとえば F2,O2 では電子配置を次のように表し,中央の電子は共有されていると考えた.
イオン化合物も含めて多くの化合物でこの考え方は成立しているので,定性的な議論をするときは現在でも有用である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報