20世紀西洋人名事典 「ルイージピランデッロ」の解説
ルイージ ピランデッロ
Luigi Pirandello
1867.6.28 - 1936.12.1
イタリアの劇作家。
カオス(シチリア島アグリジェント郊外)生まれ。
ローマ大学、ボン大学で学び、帰国後、1910年まで主として真実主義の色彩の濃い多数の短編小説などを発表する。私生活の苦悩が作品世界を決定づけていることが伺われ、代表作に「故マッティア・パスカル」(’04年)などの他、戯曲「万力」(’19年)、「鈴付きの帽子」(’17年)などがある。’22年「ハインリヒ四世」の成功によって、世界演劇にピランデッロ旋風を巻き起こし、後の不条理劇に大きな影響を与えた。晩年には政治、宗教などを主題とする「新しい植民地」(’28年)などがある。’34年ノーベル文学賞受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報