2012年に登録された世界遺産(文化遺産)。マレー半島のレンゴン渓谷にある200万年に及ぶ遺跡群。1ヵ所からの出土としては、その期間は世界最長級で、アフリカ以外では最古の遺跡のひとつであり、その保存状態の良好さも評価されている。渓谷の2地域に配置されている4つの遺跡がその考古学的な価値を認められた。旧石器・新石器時代の石器から青銅器、鉄器にいたる人類の進化と文明の発達を知るうえで、非常に重要な遺物が多数発見されており、特筆に価するのは露天と洞窟に存在した旧石器時代の道具の製造場で、初期の技術を知る資料とされる。◇英名はArchaeological Heritage of the Lenggong Valley