レーニア山(読み)レーニアサン(その他表記)Mount Rainier

デジタル大辞泉 「レーニア山」の意味・読み・例文・類語

レーニア‐さん【レーニア山】

Rainier》米国北西部、ワシントン州タコマ市の南東にある円錐火山カスケード山脈最高峰で、標高4392メートル。タコマ富士

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改訂新版 世界大百科事典 「レーニア山」の意味・わかりやすい解説

レーニア[山]
Mount Rainier

アメリカ合衆国ワシントン州中西部,カスケード山脈の休火山。標高4392mで同州の最高峰。白人では,1792年ジョージ・バンクーバーが発見し,彼の同僚ピーター・レーニアにちなんで命名された。北西部のインディアン語名〈タコマ山〉としても知られ,日系人の間では〈タコマ富士〉として親しまれている。上部には万年雪氷河がみられ,下部は豊かな針葉樹林におおわれる。初登頂は1870年に行われた。レーニア山国立公園(1899制定)の中心をなし,訪れる観光客も多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーニア山」の意味・わかりやすい解説

レーニア山
レーニアさん
Mount Rainier

アメリカ合衆国ワシントン州中西部にある山。標高 4392m。カスケード山脈中の古い火山丘で,山頂は氷河におおわれ,山麓には草原が広がる。大きな噴火口は約 2000年以前の噴火の跡を示す。 1792年,イギリスの探検家 G.バンクーバーが山頂を見て,友人の P.レーニアの名前をつけた。 1870年になって初めて H.スティーブンズと P.B.バントランプが登頂に成功した。現在では多くの観光・保養客が訪れる。先住民族インディアンの名前で「タコマ山」とも呼ばれる。現在はわずかに蒸気が噴出し,麓に温泉が湧出。レーニア山国立公園に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内のレーニア山の言及

【カスケード[山脈]】より

…コルディレラ褶曲山系に属し,火山が連なり,とくにワシントン州のセント・ヘレンズ山の近年の噴火活動は注目を集めている。最高峰は〈タコマ富士〉とも呼ばれるレーニア山(4392m)でその他3000mを超す高峰が多い。中央部をコロンビア川が横谷をなして横断し,その泡立つ急流(カスケード)に地名は由来する。…

※「レーニア山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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