カスケード山脈(読み)カスケードサンミャク(その他表記)Cascade Range

翻訳|Cascade Range

デジタル大辞泉 「カスケード山脈」の意味・読み・例文・類語

カスケード‐さんみゃく【カスケード山脈】

Cascade北アメリカの太平洋岸を南北に連なる山脈最高峰レーニア山の4392メートル。

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精選版 日本国語大辞典 「カスケード山脈」の意味・読み・例文・類語

カスケード‐さんみゃく【カスケード山脈】

  1. ( カスケードはCascade ) アメリカ合衆国の北西部、太平洋岸を南北に走る山脈。南端シエラネバダ山脈に続き、北端カナダまでのびる。セント‐ヘレンズ山など火山が多く、氷河が現存する。最高峰はレーニア山(四三九二メートル)。

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改訂新版 世界大百科事典 「カスケード山脈」の意味・わかりやすい解説

カスケード[山脈]
Cascade Range

アメリカ合衆国北西部を南北に走る山脈。カリフォルニア州シエラ・ネバダ山脈の延長として,約1100kmにわたって同州北部のラッセン山から北に延び,オレゴン,ワシントン両州を貫き,カナダの海岸山地Coast Mountainsへと続く。コルディレラ褶曲山系に属し,火山が連なり,とくにワシントン州のセント・ヘレンズ山の近年の噴火活動は注目を集めている。最高峰は〈タコマ富士〉とも呼ばれるレーニア山(4392m)でその他3000mを超す高峰が多い。中央部をコロンビア川横谷をなして横断し,その泡立つ急流(カスケード)に地名は由来する。東側斜面は比較的乾燥しているが,西側斜面は多雨。豊かな水資源は発電や灌漑に利用され,ダグラスファーやマツ類などの森林資源にも恵まれる。レーニア山,クレーター・レークラッセン・ボルカニックなどの国立公園に代表される自然美を求めて,訪れる観光客は多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスケード山脈」の意味・わかりやすい解説

カスケード山脈
カスケードさんみゃく
Cascade Range

アメリカ合衆国,カリフォルニア州北部のラッセン山(3187m)から,カナダ,ブリティシュコロンビア州南部のフレーザー川までの 1100kmに及ぶ山脈。レーニア山(4392m)を最高峰として,シャスタ山(4317m),アダムズ山(3751m),フッド山(3425m),セントヘレンズ山(2549m)などの諸峰が連なる。ラッセン山以外はほとんどが火山で,海岸から 150~250kmのところにある。その多くの山体は氷河と河川浸食作用で開析されており,コロンビア川が横谷をつくって山脈を南北に切っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カスケード山脈」の意味・わかりやすい解説

カスケード山脈
かすけーどさんみゃく
Cascade Range

カナダのブリティッシュ・コロンビア州南部からアメリカ合衆国カリフォルニア州北部まで南北に延びる山脈。ロッキー山脈とは国境付近でオカノガン川により境され、シエラ・ネバダ山脈とはフェザー川で分けられる。北からベーカー(3285メートル)、レーニア(4392メートル)、フード(3424メートル)、シャスタ(4317メートル)、ラッセン(3186メートル)など3000メートル以上の高山が九つあり、いずれも火山である。1980年に噴火したセント・ヘレンズ山(2549メートル)もこの山脈に属する。変成岩が露出するシエラ・ネバダと違い、火山岩が全面を覆い、国境以北で花崗(かこう)岩が露出する。西側斜面は降水量が豊富なため材木生産と水力発電が行われ、東側はおもに放牧が営まれる。

[鶴見英策]

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世界大百科事典(旧版)内のカスケード山脈の言及

【アメリカ合衆国】より

…アラスカ州とハワイ州を除く48州(本土と呼ぶこともある)では,大西洋岸のアパラチア山脈,中央部の平地,太平洋岸のコルディレラ山系に大別できる。コルディレラ山系はロッキー山脈,カスケード山脈,コースト・レーンジズ(海岸山脈)などの数列の山脈から構成される。 大西洋岸からメキシコ湾岸にかけては,低平で湿地の多いコースタル・プレーン(海岸平野)が続く。…

※「カスケード山脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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