近年は噴火しないが、噴火の記録が残されている火山。一般に、現に噴気地熱現象が認められ、ときにはその活発化や地震群発などの火山性異常現象も発生し、今後も噴火するおそれがある。ただし、この「近年」は数十年程度と解されるが、明確に定められてはいない。雲仙(うんぜん)岳、富士山、磐梯(ばんだい)山などが代表例である。しかし最近では「休火山」の語はほとんど用いられない。かつては、火山を活火山、休火山、死火山に三分する分類法が普及していたが、この分類は矛盾や不合理の点が多く、廃れた。新しい火山分類では、活火山を、まだ生きており、今後も噴火のおそれがある火山と定義し、従来の分類による活火山、休火山全部と死火山の一部までも含ませている。
[諏訪 彰]
Dormant volcano
本来,火山が数百年程度噴火していない状態を表現する用語であったが,個々の火山に固有の性質として誤用されて火山の分類に用いられるなど混乱が生じた。噴火休止期間の定義もあいまいであり,最近では使用されない。長い期間休止しているとしても,将来活動の可能性がある火山なので,活火山の中に含まれる。日本火山学会も「休火山」という用語を使用しないことを勧めている。
執筆者:藤井 敏嗣
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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…したがって古い地質時代の火山は火山噴火地点としての意味が強い。
【活火山,休火山,死火山】
火山を,(1)現在盛んに活動中のもの,(2)噴火の記録はあるが,現在は噴火もせず,噴気・硫気活動もないもの,(3)噴火の記録は残されてなく,現在も火山活動はないが,その形や構造から火山と認定されるものに分け,(1)を活火山active volcano,(2)を休火山dormant volcano,(3)を死火山extinct volcanoと呼ぶことがある。この分類は長いこと一般に使われていたが,便宜的なもので,休火山や死火山と考えられていたものが再び活動した例はいくつもある。…
※「休火山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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