20世紀西洋人名事典 「ロベルトロッセリーニ」の解説
ロベルト ロッセリーニ
Roberto Rossellini
1906.5.8 - 1977.6.3
イタリアの映画監督。
元・チェントロ(映画実験センター)所長。
ローマ生まれ。
高校卒業後映画に関心を持ち、ニュース・記録映画の制作会社「ルーチェ」で短編映画を撮り、第二次大戦中は国策映画に携わった。彼の「ネオレアリズモ」の精神は、即興演出や隠し撮りというような「ヌーベル・バーグ」の作家の手法に受け継がれた。主な作品には、「無防備都市」(’45年)、「戦火のかなたに」(’46年)、「ドイツ零年」(’47年)、「ストロンボリ」(’49年)、「ロベレ将軍」(’59年)、「ローマで夜だった」(’66年)の他、テレビ「鉄物語」(’65年)などのドキュメンタリーがある。テレビ用の劇映画を劇場用の作品として再編集する新しい映画製作の方法を考えたといわれる。鋭いリアリズムが特色。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報