コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

無防備都市 ムボウビトシ

百科事典マイペディアの解説

無防備都市【むぼうびとし】

非武装都市ともいう。軍事力によって防守されていない都市で,陸戦や海戦において攻撃が禁じられる。1907年のハーグの陸戦および海戦条約でその地位が規定されているが(ハーグ平和会議),第1次大戦後の空戦規則では,防備・無防備の区別は取り入れられず,軍事目的主義となり,無防備でも軍事目的をもつ工場や交通手段などは爆撃可能とされた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

むぼうびとし【無防備都市 undefended cities】

無防守都市(地域)ともいい,戦時において敵地上軍の占領の企図に抵抗する姿勢を示していない都市(地域)をいう。無防備(守)都市に対しては攻撃または砲撃が禁止され,たとえそこに軍事施設があっても,無差別的攻撃または砲撃を行うことは禁止される(1907年のハーグ陸戦規則25条)。海戦における敵海岸の砲撃や空中爆撃も同様に,無防備(守)都市に対しては禁止される(1907年の〈戦時海軍力ヲモッテスル砲撃ニ関スル条約〉1条,1923年のハーグ空戦規則案22条)。

むぼうびとし【無防備都市 Roma,Città Aperta】

1945年製作のイタリア映画。イタリア映画のルネサンスを告げるとともに,〈ネオレアリズモ〉の記念碑的な第1作として知られるロベルト・ロッセリーニ監督のレジスタンス映画の名作。そもそもはナチス占領下のローマでレジスタンス運動に挺身し,ドイツ軍に捕えられて銃殺されたドン・モロシーニ神父の記録映画が出発点であったが,レジスタンスの闘士をまじえた討論からシナリオをふくらませ(なお,セルジオ・アミディとともにシナリオの執筆に参加した当時24歳のフェデリコ・フェリーニは,この作品から映画にかかわりはじめた),〈事実の再現〉に徹した劇映画をつくることになった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無防備都市
むぼうびとし

非武装都市」のページをご覧ください。

無防備都市
むぼうびとし
Roma citta aperta

イタリア映画。ミネルバ 1945年作品。監督ロベルト・ロッセリーニ。脚本 S.アミディ,フェデリコ・フェリーニ,ロベルト・ロッセリーニ。ナチス・ドイツの支配下にあった 1944年のローマを舞台に,ゲシュタポに追われるレジスタンスの闘士たちをめぐる愛と裏切り,壮絶な死を描いたネオレアリズモ映画の傑作。解放直後のローマで撮影され,世界中に衝撃を与えた。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

無防備都市の関連キーワードロベルト ロッセリーニロケーション[映画]タビアーニ(兄弟)ネオリアリズム軍事目標主義戦火のかなたイタリア文学デ・シーカ非武装地帯ドイツ零年陸戦法規B級戦犯戦闘法規逢びき羅生門

無防備都市の関連情報