ローラースケート(読み)ろーらーすけーと(英語表記)roller skate

翻訳|roller skate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローラースケート」の意味・わかりやすい解説

ローラースケート
ろーらーすけーと
roller skate

左右両足の靴底に車輪をつけ、車輪の回転を利用して滑ることから、「ローラー」の名称が生まれた。通常、前後四車輪のものを「ローラースケート」とよぶが、アイススケートの練習用に、四車輪が1列のもの(インライン)もある。ローラースケートの競技は、アイススケートと同じように、「スピード」「フィギュア」「ホッケー」の三つに大別される。「スピード」は、一定距離の滑走スピードを競うもので、リンク上で行うものと、道路上で行うものとがあり、距離は300~2万メートルまである。競技種目は、短距離のタイムトライアル(1名)、スクラッチレース(2名)、中長距離はオープンレース(10名前後)で行う。このほかポイントレース、リレーなどがある。「フィギュア」は、国際的にはアーティスティックスケーティングとよばれ、競技種目は、男子・女子の規定、男子・女子のフリー、ペア、ダンスの4種で、リンクは50メートル×25メートルの長方形である。「ホッケー」は、40メートル×20メートルのリンクを二つのゾーンに区分し、5名ずつの2チームで、スティックを使ってボールを相手ゴールに入れあう競技である。試合時間は、国際試合の場合25分の前・後半で行う。ボディチェック、プッシングハイスティックなどが反則となる。服装防具は、Tシャツ、ショートパンツで、すね当てと膝(ひざ)当て、手袋のみが許されている。またゴールキーパーは、面、プロテクター、レガード、手袋などをつける。

日本ローラースケート連盟

ルール変更

2008年4月現在、フィギュアには、フリーのみの「インラインフィギュア」、16人~30人でショーを行う「ショーグループ」、12人~24人で行い、動作規定がある「バシジョン」が追加されている。ホッケーの試合時間は前・後半20分間で、休憩は10分間となっている。また、60メートル×30メートルのリンクでアイスホッケーの防具とスティックを使用する「インラインホッケー」も行われている。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローラースケート」の意味・わかりやすい解説

ローラースケート
roller-skating

左右に4個ずつの車輪 (前車2輪,後車2輪) をつけた靴をはいてコンクリートや床面を滑走するスポーツ。 18世紀初め,イギリスで靴に木の車をつけて路上を走ったのが起源といわれ,改良を重ねて 19世紀中頃に現在のような4車輪となった。 1924年国際ローラースケート連盟 FIRS (2002国際ローラースポーツ連盟 FIRSに改称) が設立,1937年第1回世界選手権大会が実施された。日本には 19世紀後半に紹介され,1953年に日本ローラースケート連盟が創立され,競技として確立された。 1955年 FIRSへ加盟,1958年の世界選手権大会に初めて出場した。アイススケートのフィールド版ともいえ,競技にはスピードスケートフィギュアスケートローラーホッケーがあるほか,インラインスケートを使ったインラインホッケーも競技種目として認められている。インラインスケートは,車輪を一列に取り付けたもので,従来の4車輪のものに比べてコーナリングが楽にできる。スピードスケートでもインラインスケートを使った競技会が数多く行なわれるようになった。

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