現代外国人名録2016 「ローレンスサマーズ」の解説
ローレンス サマーズ
Lawrence Henry Summers
- 職業・肩書
- 経済学者,政治家 元米国国家経済会議(NEC)委員長,元ハーバード大学名誉総長,元米国財務長官
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1954年11月30日
- 出生地
- コネティカット州ニューヘブン
- 専門
- 財政政策, マクロ経済学
- 学歴
- マサチューセッツ工科大学〔1975年〕卒,ハーバード大学大学院修了
- 学位
- 経済学博士(ハーバード大学)〔1982年〕
- 資格
- 米国芸術科学アカデミー会員
- 受賞
- アラン・T.ウォーターマン賞〔1987年〕,ジョン・ベーツ・クラーク賞〔1993年〕,アレクサンダー・ハミルトン・メダル〔2001年〕
- 経歴
- 両親とも経済学者で、父方のポール・サミュエルソン、母方のケネス・アローと、2人の伯父はともにノーベル賞受賞者。フェルドスタイン教授の門下生で、ケインズ経済モデルの再構築を目指す学界のホープとなり、政策エコノミストとしてレーガン政権の大統領経済諮問委員会(CEA)に加わる。のち議会予算局の経済顧問。1983年28歳でハーバード大学史上最年少の正教授に就任、神童と称された。’90年退任。この間、労働省、財務省や大企業のほかカナダ、ジャマイカ、日本、インドネシア、メキシコ政府などの経済コンサルタントを務め、その傍ら「季刊ジャーナル・オブ・エコノミックス」の編集に携わる。また’85年には日本の大蔵省財政研究所で日本の財政について研究したことがある。’91年1月世界銀行に出向、30代で副総裁兼主任エコノミストとなり、発展途上国の経済顧問役も果たす。’93年4月クリントン政権で国際経済担当財務次官に就任。’95年8月財務副長官に昇格。’99年7月ルービン財務長官の辞任を受け後任に就任。史上最高の好景気をつくり出した立役者の一人と言われる。2001年1月退任し、ワシントンの有力シンクタンク・ブルッキングズ研究所研究員となる。2002年7月ハーバード大学総長に就任するが、女性への差別的な発言や強権的な大学運営に批判が集まり、2006年6月辞任。同年よりCharles W.Elliot大学教授・ハーバード大学名誉総長。2009年1月〜2010年12月オバマ政権で国家経済会議(NEC)委員長。主な著書に「失業の理解」など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報