ワイリー(英語表記)Wylie, Elinor (Morton)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワイリー」の意味・わかりやすい解説

ワイリー
Wylie, Elinor (Morton)

[生]1885.9.7. ニュージャージーサマービル
[没]1928.12.16. ニューヨーク
アメリカの女流詩人,小説家。旧姓 Hoyt。才色兼備の情熱家で,その短い生涯に3度結婚。創作活動は最後の,詩人ウィリアム・ベネーとの結婚後に集中している。シェリーおよび形而上詩人の影響を受け,詩集に『風を捕える網』 Nets to Catch the Wind (1921) ,『黒い鎧』 Black Armour (23) など,小説に『ジェニファー・ローン』 Jennifer Lorn (23) ,『みなしご天使』 The Orphan Angel (26) などがある。

ワイリー
Wylie, Alexander

[生]1815.4.6. ロンドン
[没]1887.2.6. ロンドン
イギリスの東洋学者。スコットランド教会宣教師。中国語を独学し,ジェームズ・レッグに見出されて,中国語訳聖書の印刷監督のため 1847~77年の間上海に滞在。かたわら中国の宗教史科学史,北アジアの諸民族の文化に関する論文を多く書いた。主著は"Chinese Researches" (1897) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のワイリーの言及

【出版】より

… ことに,集中が世界的規模で現れている典型的な例は,出版多国籍企業の活躍である。マグローヒル(中核はMcGraw‐Hill,Inc.,アメリカ,1925年創業),ワイリー(中核はJohn Wiley & Sons,Inc.,アメリカ,1807年創業),シュプリンガー(中核はSpringer‐Verlag,ドイツ,1842年創業),エルゼビア(中核はElsevier,オランダ,1880年創業),マクミラン(中核はMacmilan,Inc.,アメリカ,1920年創業),オックスフォード大学出版局(中核はOxford University Press,イギリス,1478年設立)など,全世界的に支店網を張りめぐらす積極的な活躍は,とくに学術情報や教育出版の面で著しいが,世界の新情報秩序を求める声(新世界情報コミュニケーション秩序)がしだいに高まっている今日,これら多国籍出版企業の動向は,後に述べる発展途上国の出版開発ともからんで注目される。
[物流,返品]
 1960年以来の高度経済成長,高等教育の爆発的拡大によって,年間約50億冊の書籍・雑誌を扱うことになった日本の出版流通にとって,物流が大問題となった。…

※「ワイリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android