改訂新版 世界大百科事典 「ワリード1世」の意味・わかりやすい解説
ワリード[1世]
Walīd b.`Abd al-Malik
生没年:670ころ-715
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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668?~715(在位705~715)
ウマイヤ朝の第6代カリフ。第2次内乱を終息させた父アブド・アルマリク(第5代カリフ)のあとを継ぎ,征服活動を再開するなど王朝を中興。その治世にウマイヤ朝は最盛期を迎えた。ダマスクスのウマイヤ・モスク建設でも知られる。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…在位685‐705)は,これらを平定して帝国を再建した。次のワリード1世(在位705‐715)の時,征服が再開されて同朝は最盛期を迎えた。以後,国家の創建以来続いていた政府とアラブ部族民の対立,アラブ諸部族間の反目,シーア派やハワーリジュ派の反政府活動,非アラブ・ムスリムのマワーリーの不満,ウマイヤ家一族内の対立などが相関しあい,帝国の支配体制は弛緩した。…
…シリアのダマスクスにある現存最古のモスク。706‐714∥715年にウマイヤ朝カリフ,ワリード1世によって建造。かつてローマ時代の神殿の聖域であった所に建てられ,しかも洗礼者ヨハネ教会の一部を転用している。…
※「ワリード1世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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