アウフヘーベン

デジタル大辞泉 「アウフヘーベン」の意味・読み・例文・類語

アウフヘーベン(〈ドイツ〉Aufheben)

ヘーゲル弁証法の基本概念の一。あるものを否定しつつも、より高次統一段階で生かし保存すること。止揚揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ弁証法

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アウフヘーベン」の意味・読み・例文・類語

アウフヘーベン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] aufheben 元来、「拾い上げる」「保存する」「中止する」「破棄する」の意 ) 弁証法の基本概念の一つ。「否定する」「たかめる」「保存する」という三つの意味あいを含めて物事についての矛盾対立をより高次の段階で統一すること。止揚(しよう)。揚棄(ようき)
    1. [初出の実例]「その差別自身が一定の高度にまで強調された時、必然にアウフヘーベンされる」(出典:一九二八・三・一五(1928)〈小林多喜二〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アウフヘーベン」の意味・わかりやすい解説

アウフヘーベン
あうふへーべん

止揚

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android