アカミノイヌツゲ(読み)あかみのいぬつげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカミノイヌツゲ」の意味・わかりやすい解説

アカミノイヌツゲ
あかみのいぬつげ / 赤実犬黄楊
[学] Ilex sugeroki Maxim. var. brevipedunculata (Maxim.) S.Y.Hu

モチノキ科(APG分類:モチノキ科)の常緑低木。全体が小形で、果実の柄が1~2センチメートルとより短い点で区別されるウシカバクロソヨゴ)の変種北海道、中部地方以北の本州温帯上部に生育し、ウシカバとはすみ分けている。

[門田裕一 2021年11月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアカミノイヌツゲの言及

【イヌツゲ】より

…関東・中部地方などでは小正月の繭玉を挿し,また蚕のまぶしに使われたこともある。 イヌツゲに似て石果の赤いウシカバ(別名クロソヨゴ)I.sugerokii Max.とその北方系変種アカミノイヌツゲvar.brevipedunculata S.Huが南千島,北海道,本州,四国に分布し,茨城・新潟両県以西の日本と台湾,中国には赤い石果が3~5cmの柄で垂れるソヨゴI.pedunculosa Miq.が分布する。クロガネモチI.rotunda Thunb.は外観がモチノキに似るが,小枝と葉柄は紫色を帯び,暖地では庭園樹として利用される。…

※「アカミノイヌツゲ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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