アグン山(読み)アグンサン

デジタル大辞泉 「アグン山」の意味・読み・例文・類語

アグン‐さん【アグン山】

Gunung Agungインドネシア南部、バリ島東部にある活火山。標高3142メートル。安山岩質の成層火山であり、19世紀以降、5回の大噴火が記録され、1963年には火山泥流などによって1870人の死者が出た。聖なる山とされ、西部中腹には同島におけるヒンズー教寺院の総本山ブサキ寺院が建つ。アグン火山

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改訂新版 世界大百科事典 「アグン山」の意味・わかりやすい解説

アグン[山]
Gunung Agung

インドネシア,バリ島北東部にそびえる活火山。標高3142mで,島の最高峰山名は〈火の神の住む山〉の意で,古来バリ島守護神の居所として信仰の対象とされた。山麓のブサキ寺院はその一つであり,島ではアグン山に向かう方角が聖なる方位である。1808年以来今日までしばしば大爆発をおこし,時に大被害を及ぼす。南麓水田の連なるバリの中心部で,島の観光開発の一中心。
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世界大百科事典(旧版)内のアグン山の言及

【バリ[島]】より

…島の中央部を東西に火山脈が走り,2000m級の山が連なる。東端のアグン火山(標高3142m)が最高峰で,聖なる山とみなされ,ふもとにブサキBesakih寺院がある。南部の平野は水稲作の行われる穀倉地帯で,人口密度も高い。…

※「アグン山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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