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アタマン

百科事典マイペディアの解説

アタマン

ロシアのコサックの頭目。初期には各コサック集団の集会(クルーク)で通常任期1年で選ばれたが,18世紀初めからツァーリ政府が任命ないし承認するようになった。ヘトマンhetmanと呼ばれるウクライナのコサックの首長は,ウクライナ自治の象徴であったが18世紀には廃された。

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世界大百科事典 第2版の解説

アタマン【ataman】

ロシアのコサックの隊長。語源はおそらくトルコ系。はじめは各コサック集団の集会(クルーク)で普通任期1年で選ばれ,コサックの自治と民主制を象徴する存在であったが,のちには政府が任命した。ウクライナのコサックの首長でウクライナの自治を代表したヘトマンhetman(ロシア語でゲトマン)も18世紀に廃された。1827年ロシア皇太子が全コサック軍団を統率するアタマンになった。クルークで使節などに選任されたもの,各部隊や村で隊長,村長に選ばれたものもアタマンとよばれた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アタマン

ヘトマン」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アタマン
あたまん
Атаман Ataman ロシア語

長老、隊長、代表を意味することばで、語源はトルコ語。封建時代、ロシア、ウクライナの若干の地域の農村共同体の選出首長をさした。ロシア、ウクライナのコサックの場合は選出官職名。期限付きで選出されるボイスコビエ(軍事)・アタマン、委託仕事のためのナカズヌイ(任命)・アタマン、パホドヌイ(行軍)・アタマンなどに分けられる。ドン、ヤイツなどのコサックでは、ボイスコビエ・アタマンが隊長であった。そのほか、スタニチヌイ(コサック村)・アタマン、黒海コサックの場合はクレヌイ(班)・アタマンがあった。ザポロジエとザドゥナウ・コサックでは隊長はコシェビエ(軍営)・アタマンとよばれた。
 18世紀初め帝制政府はボイスコビエ・アタマンの選出制を廃し、指名、承認制とし、19世紀にはすべてのボイスコビエ・アタマンはナカズヌイ・アタマンとなった。ロシアとウクライナでは営業アルテリ(組合)や、漁夫組合の長老もアタマンとよばれた。また、1917年の十月革命後、白軍将軍は自らをアタマンと名のった。[木村英亮]

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