アドマン(その他表記)adman

翻訳|adman

デジタル大辞泉 「アドマン」の意味・読み・例文・類語

アドマン(adman)

広告業務に従事する人。

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精選版 日本国語大辞典 「アドマン」の意味・読み・例文・類語

アド‐マン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] adman ) 広告業に携わる人。〔新らしい言葉字引(1918)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「アドマン」の意味・わかりやすい解説

アドマン
adman

アドバタイジング・マンadvertising man(広告に従事する人間)が簡略化された言葉。単に他業種の人と区別するための言葉ではなく,広告活動に必要な専門的知識・技術や,創造的能力をもつ職業人としての自覚に基づいて,自分たちを呼ぶ場合の呼称である。アメリカでは20世紀初頭に,ジョン・E.ケネディやクロード・ホプキンズらの優れたコピーライターが輩出し,広告制作が才能ある人の就く職業として確立した。それに伴い,優秀な制作者が高給で会社を移ったりするようになったが,一方では,つねに新しいアイデアを要求されるという厳しさもあった。このような環境のなかから,独特の広告人気質と,専門職としての誇りが育っていったのである。

 日本ではアドマンを〈広告人〉という場合も多い。広告人としての専門職種が分化してきたのは,大正初期から第1次世界大戦後の好況時代にかけて,広告スペースが大型化していった時期である。初期の広告人として声価を得ている人に,片岡敏郎(寿屋),浜田四郎三越)らがいる。

 現在アドマンの範囲は二つに分かれる。広告会社のなかで,広告主との連絡に当たる営業担当者と,広告作品を制作する担当者(クリエーターと呼ばれる)である。営業担当者は,アカウントエグゼクティブ(略称AE)と呼ばれ,広告主の立場に立って広告を企画し,その実施に責任をもつ。クリエーターは,いくつかの専門職種に分かれており,彼らの共同作業によって広告作品が制作される。キャッチフレーズ文案を作るコピーライター,デザインやレイアウトを作るグラフィック・デザイナー,また,共同作業の指示をする指導的制作者をアートディレクター(またはクリエーティブ・ディレクター)と呼ぶ。電波広告の制作者はCMプランナーと呼ばれる。
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