キャッチ・フレーズ(読み)きゃっちふれーず(英語表記)catch phrase

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャッチ・フレーズ」の意味・わかりやすい解説

キャッチ・フレーズ
きゃっちふれーず
catch phrase

人の注意をひきつけるための奇抜な文句惹句(じゃっく)。おもに広告の見出しのことをいう。広告におけるキャッチフレーズヘッドラインともいう)は、人々がその広告に関心を抱くか否かを左右する重要な決め手であり、この一語の巧拙が広告の閲読率、ひいては商品の売上げに影響する。キャッチ・フレーズは、当然広告の本文(ボディ・コピー)を読むように誘導する役目をもつが、それだけで広告主、商品名が容易に想起され、一般消費者からのグッドウィル(好意)を獲得している成功例もある。コピーライターの腕の見せどころといえよう。なお、ヒットしたキャッチ・フレーズは流行語となり、亜流を生むが、小説や映画の題名と同様に、著作権法上の保護は薄い。

豊田 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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