アニゼット

百科事典マイペディア 「アニゼット」の意味・わかりやすい解説

アニゼット

リキュール一種スピリッツ蒸留酒)にアニスのほか,コリアンダーシナモンなど数種のハーブ,スパイスを配し,オレンジピールを加えて蒸留,それにスピリッツとシロップ,水を加えて製品にしたもの。無色透明甘口のリキュールで,アルコール度数は25度前後。1755年にフランスボルドーでマリー・ブリザール社によって発売されたのが最初。フランスのほかイタリアスペインなどで作られている。

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飲み物がわかる辞典 「アニゼット」の解説

アニゼット【anisette(フランス)】


アニスの種子をはじめコリアンダー、シナモン、アーモンドオレンジの皮など数種類の香草や香辛料スピリッツ浸漬して蒸留、加糖してつくる、甘口のリキュール。フランス、イタリア、スペイン、ギリシャなどでつくられる。無色透明で、水を加えると白濁する。水割りで飲むほか、カクテルの材料に用いる。アルコール度数は25度前後。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアニゼットの言及

【アニス】より

…種子(果実)は,香辛料として広く用いられ,丸のままパンやビスケットに入れるほか,スープなどにも使う。甘いリキュールのアニゼットの香り付けにも用いる。薬用としての歴史も古く,健胃,駆風,去痰,催乳の薬とされる。…

【アペリチフ】より

…前者にはシャンパン,シェリー,ベルモットなどのほか,ワインをベースにキナ皮その他を加えたビイルbyrrhやデュポネなどがある。後者には,スピリッツをベースにしてアニス,フェンネルその他の薬草,香草を用いたアニゼット,カンパリなどのリキュールがあり,炭酸水や水で割って飲用される。アペリチフに対して,食後に供される食後酒はディジェスチフdigestifと呼ぶ。…

※「アニゼット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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