化学辞典 第2版「アノード」の解説
アノード
アノード
anode
電池あるいは電解操作では,一方の電極では電子を放出する反応が,他方の電極では電子を受けとる反応が起こっている.たとえば,水の電解では,
となり,前者をアノード反応(anodic reaction)といい,この反応の起こっている電極をアノードとよぶ.また,後者の反応をカソード反応(cathodic reaction)といい,電極をカソードという.電池の場合はアノードは陰極,カソードが陽極となり,電解の場合はこの逆となるので,混乱をまねきやすい.したがって,電極をアノード,カソード以外の陰陽,正負に結びついた表現でよぶのは好ましくない.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報