アモルファス合金(読み)アモルファスゴウキン

化学辞典 第2版「アモルファス合金」の解説

アモルファス合金
アモルファスゴウキン
amorphous alloy

非晶質合金ともいう.単ロールによる液相急冷法,スパッタリングなどの気相蒸着法,メカニカルアロイングなどの固相反応プロセスにより作製される.の混合熱を示す共晶系で形成しやすく,加えて合金元素原子容差がアモルファスを安定化する要因となっている.金属-メタロイド系(Fe-Bなど),金属-金属系(Cu-Zrなど)に大別される.一般的なアモルファス合金は,昇温加熱により結晶化を生じるため,ガラス転移は示さない.ガラス転移が観測されるアモルファス合金を区別してガラス合金とよぶ.アモルファス合金は,結晶特有の塑性を示さないことから弾性限界まで高強度である.また,弾性率,熱膨張率,熱伝導率など各種特性において等方的であり,結晶粒界が存在しないため表面性状は良好で耐食性が高い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

知恵蔵「アモルファス合金」の解説

アモルファス合金

結晶構造を持たない非晶質合金。液体状態から、高速急冷で作られる。1970年代に開発が始まり、磁気特性、硬度、耐食性など、優れた機能が明らかにされ、VTR用磁気ヘッドなどに応用されている。従来薄片のみであったが、近年はバルクアモルファスも作られている。

(岡田益男 東北大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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