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アルチュス現象 アルチュスげんしょうArthus's phenomenon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルチュス現象
アルチュスげんしょう
Arthus's phenomenon

ウサギの皮下皮内にウマ血清を5~7日ごとに反復注射すると,6回目頃から局所に浮腫が生じ,次いで出血,潰瘍,壊死が起る。この現象をいい,フランスの生理学者 N.M.アルチュス (1862~1945) が明らかにした (1903) 。循環障害を主体とした抗原抗体反応と考えられるが,人間の場合でも,免疫グロブリンG (IgG) 抗体が高濃度に存在する個体の皮内に対応する抗原を注射すると,その部位でこの現象が起り,多核白血球の浸潤や血栓の形成などがみられる。

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法則の辞典の解説

アルチュス現象【Arthus phenomenon】

アルツス反応,アルサス現象*などとも呼ばれる.沈降抗体をもつ動物に抗原を皮内注射すると,数時間以内に浮腫や出血,壊死を伴う炎症性の反応が起きる.ウサギの皮下にウマ血清を繰り返し注射すると,注射した箇所に壊死性の変化が生じる.最初は局所性アナフィラキシーと考えられたが,実際にはもっと複雑な反応であるらしい.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典内のアルチュス現象の言及

【アレルギー】より

…03年アルチュスNicolas Arthus(1862‐1945)は,ウサギの皮膚にウマの血清をくり返し注射していると,注射局所に発赤を起こし,やがて潰瘍が形成されるようになることを発見した。これは現在,アルチュス反応(またはアルチュス現象)と呼ばれており,注射のくり返しによってかえって反応が増強されることを示すものである。これらの現象は,生体がある種の物質と接触することにより,そのものに対して過敏となり,一定の期間後に再び同一の物質に接触すると,初めとは異なった反応を示すことを物語るものである。…

※「アルチュス現象」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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