アンバリッド(英語表記)les Invalides

デジタル大辞泉の解説

アンバリッド(les Invalides)

フランス、パリ中央部にある旧廃兵院ルイ14世により傷病兵の看護施設として建造。付属のドーム教会に、ナポレオン1世をはじめ、ナポレオンの親族や著名な軍人の棺が安置されていることで知られる。現在一部が軍事博物館になっている。オテルデザンバリッド

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百科事典マイペディアの解説

アンバリッド

フランス,パリにあるかつての負傷兵収容施設。ルイ14世によって1674年に完成し,その後1706年にはルイ9世の遺体安置のために建てられたドーム教会も完成。また1861年には,教会地下にナポレオン1世の遺体が安置され,墓所として知られている。現在でも軍事関連施設が入居しており,一角には軍事博物館も併設している。すぐ北側のセーヌ川に面する一角にはアンバリッド広場があり,地下鉄と首都圏高速鉄道〈RER〉のアンバリッド駅もこの直下にある。

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世界大百科事典 第2版の解説

アンバリッド【Hôtel des Invalides】

ルイ14世によってパリに設立された廃兵院。1670年から建築家L.ブリュアンによってセーヌ左岸に建設が開始され,74年中庭を囲む左右対称の病院として完成。さらに,その中心軸にモニュメンタルな教会(ドーム)がJ.H.マンサールによって建設された(1706)。これは集中式プランの教会で,上部には巨大な木組み鉛板張りの円蓋を頂く。外部における2段のオーダー,タンブール(円胴)の位階的な構成はフランス古典主義建築のひとつの模範とされた。

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世界大百科事典内のアンバリッドの言及

【マンサール】より

…早くから才能を認められて数多くの都市住宅(オテル)や城館を手がけ,1686年には王室主席建築家,99年には王室作事総監督の称号を与えられ,また1693年には建築家として異例の叙爵(サゴンヌ伯爵)を受けるなど,名実ともにフランス建築界の第一人者となる。代表作にはベルサイユ宮殿拡張計画(1678以降,〈鏡の間〉〈大トリアノン〉,礼拝堂など),パリのアンバリッド付属ドーム(1679‐1706)などがある。大伯父よりもそのライバルのル・ボーの影響を強く受け,イタリアのものに匹敵する壮大なバロック的作風を展開したが,同時に,柔軟な平面計画,鏡の使用やスタッコによる軽快・繊細な室内意匠の面で,次代のロココ様式に先鞭をつける役割を果たした。…

※「アンバリッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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