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アンホイ(安徽)省 アンホイAnhui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンホイ(安徽)〔省〕
アンホイ
Anhui

略称はワン (皖) 。中国,華東地方北西部の1級行政区。9特別市と7地区に分れ,9市 63県から成る。行政中心地はホーフェイ (合肥) 特別市。春秋時代に南西部のフオ (霍) 山一帯に皖国があったことから略称が生じた。清初に安慶府と徽州府を合せ,両府の1字ずつをとって安徽省となった。北部ホワペイ (華北) 平原の南部にあたり,ホワイ (淮) 河が東流し,多数の支流が合流している。中部にはターピエシャン (大別山) 山脈とチャンパーリン (張八嶺) 山地があり,その南にチャン (長) 江中流の沖積平野がある。南部はホワン (黄) 山を中心とする山地と丘陵である。北部の平野は北方のホワン河が乱流してホワイ河に流入していた地域で,旧河道は土砂が堆積し,窪地はアルカリ土壌となって,荒れ地が広く分布する。中部の平野はチャオ (巣) 湖の湖積平野を含み,水路網が発達した穀倉地帯である。ホワイ河は,1月の平均気温0℃の等温線とほぼ一致し,中国を自然地理上で南北に分ける境界である。年降水量は北部で 800mm,南部で 1600mmである。食糧作物は北部ではコムギ,コーリャン,中部以南は水稲で,チャン江,チャオ湖の沿岸では2期作が行われる。工芸作物は北部でワタ,タバコ,南部でワタ,アブラナが多い。西部と南部の丘陵では茶を栽培し,トンリュイ (屯緑) 茶,チーホン (祁紅) 茶などの銘茶がある。 1950年以来,ホワイ河の治水計画によって堤防建設,河川の改修などが進んだ。灌漑地域も増大し,旧河道の荒れ地にはナシ,ブドウなどの果樹園が造成されている。ターピエシャン山脈には多数のダムが築かれて,山麓の丘陵に広大なピーシーハン灌漑区が開かれた。湖沼では漁業が盛ん。地下資源はホワイペイ (淮北) 市,ホワイナン (淮南) 市に大炭鉱があり,マーアンシャン (馬鞍山) 市一帯で鉄,トンリン (銅陵) 市では銅が採掘されている。ホーフェイ市,ウーフー (蕪湖) 市,ポンフー (蚌埠) 市,マーアンシャン市に鉄鋼,機械,化学,綿紡織などの工業が発達している。交通はチャン江,ホワイ河を中心とする水路網のほか,チンフー (津滬) 鉄道と支線が各地を結んでいる。面積 13万 9900km2。人口 5618万 813 (1990) 。

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