イェレニャグーラ(英語表記)Jelenia Góra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イェレニャグーラ」の意味・わかりやすい解説

イェレニャグーラ
Jelenia Góra

ポーランド南西部,ドルノシロンスキェ県の都市。ドイツ語ではヒルシュベルク Hirshberg。シロンスク (シュレジエン ) 地方,オドラ川の支流ブブル川に沿い,南にスデティ山脈を望む盆地に位置する。古くからスラブ人が住んだが,11世紀に城塞が築かれてのち,重要な商業の中心地として発展した。 15~16世紀から亜麻などの織物業が発達,世界の多くの市場に知られるようになった。三十年戦争と 1640年の疫病のため一時壊滅したが,19~20世紀に織物の町として再び発展。 1740年からプロシア領となり,1945年ポーランドに戻った。伝統的な織物のほか,冶金,工作機械,セルロース人造繊維薬品,光学機器,木工などの工業が盛ん。観光地としても有名。人口8万 9339 (2002) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「イェレニャグーラ」の意味・わかりやすい解説

イェレニャ・グーラ
Jelenia Góra

ポーランド南西部,ブロツワフの西南西100kmにあり,同名県の県都。人口9万2700(1994)。1288年以来の古い都市で,下シロンスク地方の工業都市製紙繊維・ガラス・食肉工業が立地する。第2次大戦後,ポーランド領に編入された。ドイツ名はヒルシュベルクHirschberg。チェコスロバキアとの国境をなすカルコノシェ山脈(カルコノシェ国立公園)への観光保養の基地でもある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android