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イエンシャン(燕山)山脈 イエンシャンさんみゃくYan shan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イエンシャン(燕山)山脈
イエンシャンさんみゃく
Yan shan

中国北東部,ホーペイ(河北)省北部にある東西方向の山脈。内モンゴル(蒙古)高原の南東縁をなす山地の一部で,ホワペイ(華北)平原の北にそびえる。東はポー(渤)海に迫り,南西はタイハン(太行)山脈に続く。ほとんどの峰が標高 1000m以上。中部はペキン(北京)直轄市に属し,チュントー(軍都)山と呼ばれる。東部はロワン(灤)河,中部はチャオパイ(潮白)河,西部はヨンティン(永定)河の流域で,谷は一般に険しい。シュワンホワ(宣化)盆地,ホワイライ(懐来)盆地,チョントー(承徳)盆地など広い盆地が開ける。地下資源が豊富で,特に東部南麓のカイロワン(開灤)炭鉱,西端のロンイエン(竜煙)鉄鉱山は,いずれも中国有数の大鉱山である。尾根づたいに万里の長城が築かれており,東端にシャンハイコワン(山海関),中部にシーフォンコウ(喜峰口),クーペイコウ(古北口),西端に居庸関などの城関が設けられて交通,軍事,商業の要衝となった。特に明代にはペキンの北の守りとして重視された。山間,山麓には明,清の建築物が多いが,特に明の歴代皇帝をまつる明十三陵,清の 5皇帝をまつる東陵,清の承徳避暑山荘外八廟は規模の大きさと豪華さとで知られる。

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