コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

イオノン

百科事典マイペディアの解説

イオノン

化学式はC13H2(/0)O。環状テルペンケトンの一種。ヨノンとも。α‐,β‐などの構造異性体があり,ふつうは両者の混合物。ミカン科の植物の精油中に存在し,スミレの花香をもつ無色〜淡黄色の液体。重要な合成香料の一つで,シトラールアセトンから工業的に合成される。スミレ系香料として用いられ,アルカリに強いためセッケン香料として賞用。β‐イオノンはビタミンAの合成原料ともなる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

イオノン【ionone】

ヨノンともいう。環状テルペンケトンの一種。その希薄溶液はスミレの香気を有し,重要な合成香料の一つである。ふつうはα‐体とβ‐体の2異性体の混合物である。無色の液体で,水にはほとんど溶けないがアルコールにはよく溶ける。沸点は,α‐体123~124℃(11mmHg),β‐体127~128.5℃(10mmHg)。シトラールとアセトンとのクライゼン縮合で得られたプソイドイオノンを閉環して合成される。両異性体の混合割合は,環化反応の際に使用される酸(ふつうはリン酸,硫酸など)の種類によって異なる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

イオノンの関連キーワードキサントフィルカロチノイド構造異性体ミカン科カロチンイヌ

今日のキーワード

衣笠祥雄

[生]1947.1.18. 京都プロ野球選手。京都の平安高校時代,捕手として甲子園に出場。高校卒業後,1965年広島東洋カープに入団。内野手に転向し,1970年 10月 19日の対読売ジャイアンツ (...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android