イスタンブール宣言(読み)イスタンブールセンゲン

デジタル大辞泉 「イスタンブール宣言」の意味・読み・例文・類語

イスタンブール‐せんげん【イスタンブール宣言】

《「臓器取引移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言」の略称》2008年、国際移植学会が中心となってイスタンブールで開催された国際会議で採択された宣言。臓器売買移植ツーリズム禁止自国での臓器移植推進、生体ドナー保護を提言している。
[補説]この宣言を受けて、日本では臓器移植法の改正論議が高まり、平成21年(2009)に15歳未満の臓器提供を認める改正法が成立、平成22年(2010)7月に施行された。

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共同通信ニュース用語解説 「イスタンブール宣言」の解説

イスタンブール宣言

患者海外に渡り、不透明で倫理に反する臓器移植を受ける「移植ツーリズム」を規制するため、国際移植学会が2008年と18年に発表した宣言。移植の恩恵は、世界中の必要とする人に公平に分配しなければならないと強調。臓器の取引や臓器摘出のための人身売買は禁止すべきで、臓器提供にお金が絡んでもいけないと提言した。移植に必要な臓器は各国が自国で確保するよう求め「政府や医療関係者は自国の人が移植ツーリズムに関与するのを防ぐ方策を実行すべきだ」と訴えている。

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