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イスラエルのレバノン攻撃 いすらえるのればのんこうげき

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知恵蔵の解説

イスラエルのレバノン攻撃

2006年7月、ヒズボラゲリライスラエル北部に侵入してイスラエル兵2人を人質にした。これに対してイスラエルはヒズボラの拠点である南部などを中心にレバノン全土を攻撃、橋、道路、発電所、学校、モスクなどの経済・社会インフラを破壊。約千人のレバノン市民が死亡した。総人口の2割以上にあたる100万人以上が難民となった。ヒズボラは約4000発の地対地ロケットをイスラエル北部に発射して反撃。レバノン南部に侵攻したイスラエル陸軍にも激しく抵抗し、イスラエル側の死亡は兵士と民間人あわせて150人を超えた。8月、ようやく国連安保理での停戦決議が成立。成立が遅れたのは、これを機にヒズボラを壊滅させようと狙ったイスラエルが攻撃の続行を望み、その時間を与えるために米英が決議の成立を阻止したからである。イスラエルが軍事的な解決は不可能だと悟った段階で停戦が成立した。国連決議は国連軍のレバノン南部での展開とイスラエル軍の撤退などを求めている。欧州各国が派兵を開始したが、9月の段階で予定数の1万5000人をはるかに下回る。米国がイスラエルに時間を与えたのは、核問題でイスラエルないしは米国が将来イランを攻撃した際、ヒズボラがイスラエルを攻撃する可能性を除去しておきたいとの狙いからだろう。しかしイスラエルも米国もヒズボラの善戦に驚かされた。ロケット弾はやむことなくイスラエル北部に降り注ぎ、北部最大の都市ハイファをも射程にとらえた。軍事的な勝利を挙げられなかったオルメルト首相の政治的な基盤が揺らいでおり、カディマが掲げていたヨルダン川西岸での分離壁までの撤退は棚上げとなった。

(高橋和夫 放送大学助教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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