イラス火山(読み)いらすかざん(英語表記)Volcán Irazú

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イラス火山」の意味・わかりやすい解説

イラス火山
いらすかざん
Volcán Irazú

中央アメリカコスタリカにある安山岩質の複式火山標高3432メートル。環太平洋火山帯一部をなす中央アメリカの代表的活火山である。スペインがこの地方を征服した16世紀にも、ときどき爆発したと伝えられ、1723年以降の諸噴火は明確な記録が残されている。1963~65年に爆発活動がとくに激化し、降灰砂により、西方の首都サン・ホセなどに惨害を与えた。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イラス火山」の意味・わかりやすい解説

イラス火山
イラスかざん
Volcán Irazú

コスタリカ中部にある火山。首都サンホセの東約 25km,セントラル山脈最高峰で,標高 3432m。山頂からは北のカリブ海と南の太平洋眺望南麓カルタゴから火口まで舗装道路が通じるため,大衆的な観光地となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android