…インドで初めて生産され集産地のカリカットCalicutから輸出されたので,この名がある。インド更紗(さらさ)はこのキャラコに捺染(なつせん)したものである。イギリスでは白綿布をキャラコといい,アメリカでは一般の綿布とか捺染した綿布を広義にキャラコと呼んでいる。…
…日本で模倣製作されたものは特に〈和更紗〉と称する。〈さらさ〉は元来輸入語であるが,今日,日本でのみ使用される染色用語で,英語ではインド更紗には〈チンツchintz〉,ジャワ更紗には〈バティックbatik〉,ヨーロッパの更紗には〈プリントprinted cotton〉の名が当てられる。〈さらさ〉の語源についてはジャワ語のsrash,ポルトガル語のsarassa,saraça,スペイン語のsaraza,インド西海岸の要港であったスラタ(スラト)Sulatの転訛(《紅毛雑話》),などが挙げられるが,いずれも確かな証拠はない。…
※「インド更紗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...