ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェルハウゼン」の意味・わかりやすい解説
ウェルハウゼン
Wellhausen, Julius
[没]1918.1.7?
ドイツのオリエントおよび旧約聖書学者。ハメルンのルター派牧師の子として生れる。ゲッティンゲンで学んだのち,グライバルトで神学を教授。以後オリエント研究に方向を転じ,ハレ,ゲッティンゲン大学などで教える。 19世紀のモーセ五書の批判的研究の結果をまとめ,かつそれを基礎に古代イスラエル史に新しい視野を開いた。福音書およびイスラエル初期の伝承についての研究にもすぐれたものがある。著書には,『サムエル記』の原典を考察した"Der Text der Bücher Samuelis" (1871) をはじめ"Die Pharisaeer und die Sadducaeer" (74) ,"Die Composition des Hexateuchs" (85) などがある。
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