化学辞典 第2版 「ウルマン反応」の解説
ウルマン反応
ウルマンハンノウ
Ulmann reaction
【Ⅰ】ハロベンゼン類に銅粉を加えて加熱すると,ビフェニル類を生成する反応.たとえば,o-クロロニトロベンゼンからは2,2′-ジニトロビフェニルを生成する.一般に無溶媒で行うが,ニトロベンゼン中で反応させることもある.【Ⅱ】フェノラートとハロベンゼン類を銅粉とともに加熱して,ジアリールエーテルを生成する反応.たとえば,カリウムフェノラートとブロモベンゼンからジフェニルエーテルが生成する.
また,ハロベンゼン類とアニリン類からジアリールアミンが生成する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報