ウロツワフ(英語表記)Wrocław

デジタル大辞泉 「ウロツワフ」の意味・読み・例文・類語

ウロツワフ(Wrocław)

ポーランド南西部の都市オーデル川に臨む河港をもつ。シロンスク地方の工業・文化の中心地。ウロツワフ大学、ウロツワフ経済大学が立地。旧市街には市庁舎や洗礼者ヨハネ大聖堂など、13世紀から16世紀にかけて建てられたドイツ風の歴史的建造物が残る。また、20世紀初頭に建造され、2006年に世界遺産文化遺産)に登録された百周年記念ホールがある。人口、行政区63万(2007)。ブロツワフ。ドイツ語名ブレスラウ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウロツワフ」の意味・わかりやすい解説

ウロツワフ
Wrocław

ポーランド南西部,ドルノシロンスキェ県の県都。ドイツ語ではブレスラウ Breslau。シロンスク (シュレジエン ) にあるウロツワフ平野の中央,オドラ川 (オーデル川 ) 沿いに位置する。 10世紀末頃ピアスト家の領地となり,1000年司教座が設置され,交易軍事,政治,宗教の中心地として急速に発展。 1335年からボヘミアに,1526年からハプスブルク家に属し,1741年シロンスクとともにプロシアの支配下に入った。第2次世界大戦末,ソビエト連邦軍とドイツ軍との戦いで市街地の 70%が破壊された。 1945年ポーランド領に復帰。ポーランド南西部の経済の中心地で,電機,金属,機械,繊維,印刷,製紙,化学,その他の工業が行なわれる。ウロツワフ大学 (1728~36) を含む八つの高等教育機関,九つの博物館,劇場,劇映画製作所,テレビセンターなどと交響楽団,歌劇団をもつ。 1911~13年に建てられた近代建築の傑作,100年記念ホールは 2006年世界遺産の文化遺産に登録された。 1950年から歴史的建築物の再建が行なわれている。人口 64万 367 (2002) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android