エグゾティシズム

百科事典マイペディア 「エグゾティシズム」の意味・わかりやすい解説

エグゾティシズム

異国趣味異境風物情景に取材して表現の手段とすること。ヘロドトスの《歴史》にすでに,エジプトスキタイ風習が〈エグゾティック〉に描かれていて,当事者の世界認識と切り離せない心性と言いうる。芸術上は,現実を離れ,内的な美的感情を表出するロマン主義と結びつくことが多く,19世紀フランスのロマン主義絵画のオリエンタリズムジャポニスムにその典型が見られる。ゴーティエロティらの作品にうかがえるように,ロマン主義文学においても同じく重要な役割を占めている。
→関連項目グリーンロティロマンティック・バレエ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android