異国趣味(読み)イコクシュミ

デジタル大辞泉 「異国趣味」の意味・読み・例文・類語

いこく‐しゅみ【異国趣味】

外国風物にあこがれ、そこから感じられる趣を好むこと。
外国の人物事象に取材して、芸術的効果を上げる手法エキゾチシズム
[類語]バタ臭いエキゾチック異国情緒異国情調欧風欧化洋風

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「異国趣味」の意味・読み・例文・類語

いこく‐しゅみ【異国趣味】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物珍しい外国の風物、物事から感じとられるおもむき、味わい。また、それをあこがれ好むこと。エキゾチシズム。
    1. [初出の実例]「和蘭公使館、聖路加病院等を中心とせる異国趣味(イコクシュミ)が〈略〉全然別途の姿を見せてゐる」(出典江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉四)
  3. 芸術上、日常の世界から遠くはなれた外国の人物、事象に取材して、非通俗的、あるいは非現実的美などの表現手段とすること。エキゾチシズム。

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世界大百科事典(旧版)内の異国趣味の言及

【エキゾティシズム】より

…語源はギリシア語のエクソティコスexōtikos(〈異国の,外来の〉の意)で,異国趣味もしくは異国情緒と訳されている。本来は自国に見られない風土や風俗への漠然たる好奇心から始まったものと思われるが,芸術上の趣味,もしくは時代的風潮としては,それぞれ特定の地方への関心が強く情緒化されたものであり,場合によってはこれに,自国の環境から離脱したいとする現実逃避の気分が結びつく。…

※「異国趣味」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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