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エジプト建築 エジプトけんちくEgyptian architecture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エジプト建築
エジプトけんちく
Egyptian architecture

古代エジプト建築を代表する建造物は,王の墳墓と神殿である。第1王朝時代から,地下に棺を安置する玄室をもつマスタバと呼ばれる梯形墳墓が築かれる。第3王朝末にはサッカラの階段式ピラミッドなど,マスタバを数層重ねた墳墓が築かれ,さらに第4王朝ダハシュールのピラミッド,ギザの三大ピラミッドなど,大型の完成されたピラミッド形式は礼拝所など多くの部屋をもち,河岸近くには前殿なども付属する。中王国以後には墳墓に代わり神殿造営が重要視され,この時代に神殿の基本形が定まったが,中王国時代の神殿の遺構は少ない。新王国時代に入ると,王朝の隆盛を反映して大規模な神殿が建造された。第 18王朝ルクソール神殿,第 19王朝カルナック神殿,第 20王朝カルナックのコンス神殿,および第 19王朝アブシンベル神殿など。一方第 18王朝時代には,テーベの王陵の谷を中心に岩窟墳墓が築かれ,これにはほとんど神殿と同様の葬祭殿が付属する。デル・エル・バハリのハトシェプスト女王葬祭殿,第 19王朝テーベのラメッセウムなど。衰退期から末期にはエドフのホルス神殿,フィラエのイシス神殿などがある。これらの墳墓や神殿は多彩な絵画や浮彫で飾られ,数々の彫像が,建築に精神的象徴性を付与するために設置されている。

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世界大百科事典内のエジプト建築の言及

【エジプト美術】より

…【友部 直】
【建築】

[先王朝時代]
 先王朝時代のエジプトの人々は木,草を編んだマットなどを使ってテントのような住居を建てていたらしい。これらの原始的な住居に由来する形が様式化されて後代のエジプト建築の細部に残っている。壁の角や上部につけられる丸い繰形(くりかた)や,エジプト風コーニスと呼ばれる湾曲した軒蛇腹(のきじやばら)などがそれである。…

※「エジプト建築」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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