Ethiopian region
北界に属する動物地理区の一つで,サハラ砂漠より南のアフリカ大陸地域。アラビア半島南部およびアフリカ北部を,推移帯として旧北区旧北亜区から分離し,エチオピア区に含める考えもある。エチオピア区は東洋区と共通または近縁な種が多いため,両者を合わせて旧熱帯区とし,各々を亜区とする考えもあり,この場合,先の推移帯は旧北亜区に含められ,マダガスカル島はマラガシー亜区として区別される。かつて旧北区旧北亜区と陸路による交流があったが,サハラ砂漢の成立により隔離され,チンパンジーやゴリラなど多くの固有種を有するに至る。哺乳類ではトビウサギ科・イワネズミ科・ツチブタ科・ハイラックス科・カバ科・キリン科など14科,鳥類ではダチョウ科・ヘビクイワシ科・ホロホロチョウ科など9科によって特徴づけられる。
執筆者:那須 孝悌
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…動物の地理分布,すなわち各地の動物相は,大陸,島嶼(とうしよ)配置,気候帯,環境などの地史的要因に規制されるが,そういった動物相の特徴を基にした地理的区分。現在では,ヨーロッパ,アジアとアフリカを含めて旧世界,南北アメリカは新世界と呼び,ユーラシア大陸は旧北区,北アメリカは新北区,両者を合わせて全北区とし,アフリカはエチオピア区,インド,南アジアは東洋区,南アメリカは新熱帯区,オーストラリアは太平洋諸島を含めてオーストラリア区と呼ぶのが一般的である。動物地理区分の提唱はスクレーターP.L.Sclaterの鳥類(1858),哺乳類(1894)についてのものが最初で,A.R.ウォーレス(1876),T.H.ハクスリー(1868)などが続いたが,いずれも鳥獣の分類地理学的な検討に基づくものであった(図1)。…
※「エチオピア区」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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