デジタル大辞泉 「旧熱帯区」の意味・読み・例文・類語 きゅう‐ねったいく〔キウ‐〕【旧熱帯区】 1 動物地理区の一。北界に属し、東南アジア熱帯、サハラ砂漠以南のアフリカ、マダガスカル島を含む地域。全北区の動物相と共通点が多い。東洋・エチオピア・マラガシーの3亜区に分ける。2 植物区系の一。アフリカから東南アジア、ミクロネシアにわたる熱帯および亜熱帯の地域。クスノキ・フタバガキ・タコノキ・ショウガ各科などの分布の中心をなす。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「旧熱帯区」の意味・読み・例文・類語 きゅう‐ねったいくキウ‥【旧熱帯区】 〘 名詞 〙 旧大陸の熱帯地方を主とした生物地理区の一つ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「旧熱帯区」の意味・わかりやすい解説 旧熱帯区きゅうねったいくPaleotropical region 全北区とともに北界を形成する動物区の一つ。サハラ砂漠以南のアフリカ,マダガスカル島,インド,熱帯東南アジアを含む地域で,その南東端はウォレス線とウェーバー線にはさまれたウォレシアを推移帯として南界のオーストラリア区に接する。 A.ウォレスはエチオピア区と東洋区を区として区別したが,のちに両区の間にはセンザンコウ,ゾウ,類人猿,サイチョウをはじめ多くの鳥類と哺乳類について共通性が強いので合せて旧熱帯区とし,両区をその亜区 subregionとするようになった。しかしウォレスの区分も現在なおしばしば採用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報