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エッサイ エッサイEssai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エッサイ
Essai

旧約聖書の人物。ダビデの父,オベドの子。原義は「富める」の意。エッサイを最初の人物としてキリストの系図が書かれ,ここからダビデ家を「エッサイの根株」 (ウルガタ訳イザヤ書 11・1) と呼び,ダビデ家より生ずべき未来のメシア (すなわちキリスト) を「エッサイのひこばえ」 (同上およびローマ書 15・12) という。このエッサイより発するキリストの系図を木と肖像とで表わした画題は,12~16世紀の教会装飾として窓ガラス画に用いられ,これを「エッサイの窓」と呼ぶ。

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世界大百科事典 第2版の解説

エッサイ【Jesse】

旧約聖書中の人物。ベツレヘムに住むユダ族の一員で,8人の息子があり,その末子がダビデだとされている(《サムエル記》上17:12~14)。ダビデの記事とともに語られることが多い。エッサイの図像はダビデ伝の写本挿絵などにも登場するが,特に中世美術ではサン・ドニ修道院長シュジェールが流布させたといわれる〈エッサイの根(樹)〉という図像が知られる。これは《イザヤ書》11章,《マタイによる福音書》冒頭などの記述により,キリストの系図がダビデを通じエッサイに由来することを示す主題で,横たわるエッサイの身体から木がはえ,その枝の間にキリストの先祖たちが,頂上にキリストが描かれる表現(シャルトル大聖堂ステンド・グラス,12世紀)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エッサイ
えっさい

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世界大百科事典内のエッサイの言及

【木】より

…父であるノアからセムとヤペテの2本の幹が伸び,この2本が交差してつくる三つの輪によってキリスト教の過去,現在,未来が象徴される。《イザヤ書》(11章)にみられる〈エッサイの木〉は,ユダヤ人の歴史を象徴し,中世を通じて多くの表現を見たイメージである。エッサイの腰から生えた木には,マリアとキリストが実る。…

※「エッサイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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