エネディ高原(読み)エネディこうげん(英語表記)Ennedi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エネディ高原
エネディこうげん
Ennedi

チャド北東部の高原。中心都市はファダ。おもに砂漠(→サハラ砂漠)で占められ,標高 1450mに達する砂岩の峰々が広がる。野生動物の宝庫で,ナイロ=サハラ語族のダザガ語を話す半遊牧民のイスラム教徒が暮らすが,人口はまばらである。彼らは 7~9月の雨季は村落に定住するが,乾季には村を離れて分散し,ラクダ,ウマ,ロバ,ヒツジ,ヤギなどを飼育する。オアシスではナツメヤシコムギオオムギ,雑穀が栽培される。政治権力の及ばない辺境の地であったため,1960年のチャド独立時もフランス軍が残留してこの地を支配し,1965年にチャド政府の求めに応じて撤収するまでその状態が続いた。2016年,風雨による浸食で独特の形をなす岩や自然のアーチ,またその周辺に散在する幾千の洞窟画岩壁画が,「エネディ山地:自然および文化的景観」として世界遺産の複合遺産に登録された。

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デジタル大辞泉の解説

エネディ‐こうげん〔‐カウゲン〕【エネディ高原】

Plateau de l'Ennedi》チャド北東部、サハラ砂漠にある砂岩の台地。風雨による浸食を受けた奇岩群が点在し、アルシェイのゲルタをはじめとする渓谷がある。また、先史時代の岩絵が残っていることでも知られる。主な町はファダ。エネディ山地。

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