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エバンズ えばんずOliver Evans

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エバンズ(Oliver Evans)
えばんず
Oliver Evans
(1755―1819)

「アメリカのワット」とよばれる発明家。デラウェア州のニューポート近くの農家に生まれ、15歳で車大工の徒弟になり、余暇に独学した。25歳のとき兄弟とともにウィルミントンで、人手を要しない水力製粉工場の操業に成功した。受け入れた原料の穀粉の計量から、挽臼(ひきうす)による製粉、篩(ふるい)分け、樽(たる)詰めまで自動化するオートメーションの先駆である。のち蒸気機関の改良を志し、1797年に蒸気車の特許をとった。1804年フィラデルフィア・ドックのために鎖式バケツをもつ最初の蒸気機関式浚渫(しゅんせつ)船を建造し、また同年アメリカ最初の高圧蒸気を使う直動式鉛直型定置機関を建造し、イギリスのトレビシックとともに熱効率を最大限に利用する高圧機関の先駆者となった。1807年フィラデルフィアに鉄工所を建設し、生涯に50台の機関を製作した。しかし1819年、工場は放火にあい、多くの発明が実用化できず、失意のうちに没した。[山崎俊雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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