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オオクログワイ おおくろぐわい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオクログワイ
おおくろぐわい
[学]Eleocharis dulcis Trin.

カヤツリグサ科の多年草。中国の揚子江(ようすこう)流域原産で、シナクログワイと称し、湿地や浅水の泥中で栽培もされる。泥中を横走する地下茎から地上に茎を出して株をつくり、大群落となる。茎は中空で高さ40~70センチメートル、葉は退化して筒状の鞘(さや)となって茎を包む。初秋に花茎が50センチメートルほど伸び、先端に茎とほぼ同じ太さの淡緑色の花穂がつく。晩秋に地下茎の先端が肥大して直径2~4センチメートルになる。外皮は黒褐色、内部は純白で、煮るとさくさくした歯ざわりで特有の甘味がある。正月料理や中国料理に用いるが、日本での栽培はまれで、中国から缶詰で輸入している。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のオオクログワイの言及

【カヤツリグサ】より

…エジプト古代のパピルス紙はパピルスすなわちカミガヤツリの茎から作った。食用には中国料理のオオクログワイがあり,薬用植物としてはハマスゲがある。観賞用植物にはカヤツリグサ属のパピルスやシュロガヤツリ等のシベラス類,シマフトイ,スゲ属ではフイリカンスゲとフイリタガネソウがある。…

【クログワイ】より

… 古くから知られた植物で,クログワイの名は《和名抄》や《本草和名》にすでに出ており,昔はその塊茎を野生の植物から採り,または栽培して食用にしたかもしれない。現在,中華料理で通称クログワイとして出されるものは日本本来のクログワイではなく,中国で育種されたオオクログワイE.dulcis Trinius ssp.tuberosa (Roxb.) T.Koyamaの塊茎で漢名を荸薺馬蹄(英名Chinese water‐chestnut)というものである。この塊茎は紫褐色からほぼ黒色の皮に包まれた扁球形で,直径3~5cm,高さ1.5~2cmの大きさになり,白い肉はわずかに甘味があって歯切れがよい。…

※「オオクログワイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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