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オタマボヤ Oikopleuridae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オタマボヤ
Oikopleuridae

原索動物門尾索亜門尾虫綱尾虫目オタマボヤ科の動物の総称。体長 5mm以下。体はおたまじゃくし形で,躯幹と長い尾部から成る。すべて海中で浮遊生活をし,尾をはねるように振って泳ぐ。オナガオタマボヤ Oikopleura longicauda,トガリオタマボヤ O. fusiformis,マルオタマボヤ O. rufescensなどの種が普通に知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

オタマボヤ

尾索綱オタマボヤ科Oikopleuridaeの原索動物の総称。海産プランクトンとして出現し,世界に広く分布する。体は軀幹(くかん)と長い尾部からなり,全長5mm以下。軀幹は卵形で,前端には口が開き,広い咽(いんとう)につづく。その腹中腺には内柱があり,背板腺を通じて食道,胃,腸,直腸をへて肛門に達する。心臓はあるが,血管系はない。雌雄同体で,消化器官の後方の中央に卵巣があり,その両側に精巣がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オタマボヤ
おたまぼや / お玉海鞘

原索動物門尾索綱尾虫目オタマボヤ科に属する海産動物の総称。終生、浮遊生活を営み、温水域を中心に全世界に普通に生息する。虫体は卵形で長さ数ミリメートル程度の躯幹(くかん)と、その腹面から生じる扁平(へんぺい)で長い尾部とからなる。躯幹は消化、生殖、中枢神経系などを含み、尾部は2列の筋肉細胞が神経と尾索とを挟み込む。口は躯幹前端に開く。広い咽頭(いんとう)は内柱を備え食道に続く一方、繊毛の生えた1対の内鰓孔(ないさいこう)を末端腹側部にもつ。各内鰓孔は短い鰓道を経て、躯幹腹面に開く外鰓孔に連なる。囲鰓腔(いさいこう)や排出腔はない。虫体は、躯幹表皮の造巣組織が分泌する被嚢(ひのう)によって構築される厚い寒天質の「家」とよばれる部分に包み込まれるが、採集時にはその刺激で離脱する。「家」は濾過(ろか)装置を備え、尾の動きによって流入した微細プランクトンをとらえる。摂餌(せつじ)に支障が生じた「家」は脱ぎ捨てられ、すでに形成されていた原基が速やかに展開して更新される。内湾に普通にみられるワカレオタマボヤOikopleura dioica以外はすべて雌雄同体。無性生殖は知られていない。発光する種や、まれに赤潮生物となる種もある。ヨーロッパ産ヒラメなどの稚魚の主要な餌(えさ)となる例がある。日本近海からはこれまでに、全既知種の半数にあたる16種がみつかっている。[西川輝昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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