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オニアンコウ Linophryne densiramus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オニアンコウ
Linophryne densiramus

アンコウ目オニアンコウ科の海水魚性的二形(雌雄二形)。雄の成魚は雌の成魚より小さい。雌は体長 9cm,寄生雄は体長 9mm。誘引突起は短いが,擬餌状体の先端突起は長い。下顎のひげの太い幹は 3本。雌では眼上部,鰓蓋,下顎に鋭いとげがある。体色は真黒色。150~1400mの中深層に生息する。西部・中部太平洋,メキシコ湾,フロリダ半島大西洋に分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オニアンコウ
おにあんこう / 鬼鮟鱇
beared seadevil
[学]Linophryne densiramus

硬骨魚綱アンコウ目オニアンコウ科に属する深海魚。太平洋、インド洋、大西洋に広く分布する。日本では北海道の太平洋側、茨城県、駿河(するが)湾から知られている。雌は、体が球形に近く、皮膚は円滑である。目の上方、鰓蓋(さいがい)部、下顎(かがく)の後端部にそれぞれ強い1棘(きょく)がある。口は大きく、両顎におよそ8本の牙状の歯がある。吻(ふん)の先端に短い丈夫な竿があり、その先に球形の大きなルアーがある。ルアーの先端に長短の2本の皮弁があり、長いものの後縁に多数の糸状物を備える。下顎に長い大きなひげがあり、樹状に細かく分枝する。体は全体に暗褐色で、ひげ、ルアーの先、尾びれは白い。雌は体長7センチメートルになる。雄の口部は完全に雌の体と癒合し、ひれや尾部、目、歯、腸は退化し、生殖腺(せん)だけがよく発達する。寄生できなかった雄は生きられない真性寄生型。水深およそ1000メートル以深にすみ、底引網にまれに入る。[尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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